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ごあいさつ
 
三学会構成心臓血管外科専門医認定機構
代表幹事 橋本 和弘

2012年1月26日の三学会構成心臓血管外科専門医認定機構(以下機構)の総会で、幕内晴朗代表幹事が任期満了となり、橋本和弘が代表幹事をお引き受けすることになりました。初代の北村惣一郎先生、そして第2代の龍野勝彦先生は心臓血管外科専門医制度の制定と機構のシステムを構築され、さらには専門医による手術死亡多発事件への対応として、心臓血管外科専門医制度に罰則規定(専門医資格の一時停止、取り消し)と再教育プログラム・再認定規定の制定、医療安全講習内容の充実、心臓血管外科専門医制度の基準見直し(術者経験数や修練施設手術数の引き上げ)に取り組まれました。第3代の幕内先生は専門医のさらなる質向上(更新規定や修練責任者の基準引き上げ)をはじめ、名誉専門医制度の制定、修練医の職場環境の改善、よりよい修練施設の構築のための施設集約化に尽力されました。歴代の代表幹事には、これまで諸々の問題解決に誠心誠意ご努力されてこられたことに対し、この場を借りて心臓血管外科専門医を代表して厚く御礼申し上げます。専門医制度にはまだまだ多くの問題が山積していることも事実で、更なる整備に精一杯努力する所存です。皆様のご支援とご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。

今後の大きな課題はNational Clinical Database(NCD)の専門医制度への活用です。Japan Cardiovascular Surgery Database(JCVSD)のNCDへの統合は着々と進んでおり、新規専門医申請、更新への活用を開始いたします。その目的のためにNCDまたはJCVSDへの登録義務化(2012)、引き続いてのJCVSDへの登録の義務化(2013)が決定されています。 この作業は過酷な勤務を課せられている心臓血管外科医にとって大きな負担となることは十分承知しておりますが、国民への良質な医療提供の義務と専門医制度の改善、特に専門医の質の評価と向上、修練医への教育の質の評価には必須ととらえ、ご協力をお願いする次第です。

我々はプロフェッショナルとしての自覚を持って自らを厳しく律し、常に向上心を持って常日頃のリスクの高い心臓血管外科手術に真摯に向かっていくことが使命であります。常に国民に最良の医療を提供することを第一に考えておかなければなりません。それを果たすためにも修練医、専門医の職場環境の改善は喫緊の課題であり、長時間連続勤務の禁止や時間外労働に対する正当な対価などを修練施設の代表者や政策立案者に要求していく姿勢をこれまで以上に進める必要があります。これらは決して我々専門医のためではなく、患者の安全を最優先に考える立場からの提案であり、心臓血管外科専門医をめざす若い優秀な外科医のモチベーション向上と維持、良好な修練と最善の医療を果たせる環境整備が必須であることを社会に発信し、理解を求めることが必要です。

本機構が、心臓血管外科専門医のレベルアップと職場環境の改善を通して、国民の期待に応えるより良い医療を提供できる専門医制度を構築できますよう、機構委員一丸となって努めて参りますので、何卒よろしくご支援のほど、重ねてお願い申し上げます。

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