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ごあいさつ
 
三学会構成心臓血管外科専門医認定機構
代表幹事 幕内 晴朗

この度、2008年3月6日の三学会構成心臓血管外科専門医認定機構(以下機構)の総会で、龍野勝彦代表幹事が任期満了となり、代って幕内晴朗が代表幹事をお引き受けすることになりました。初代の北村先生、そして第2代の龍野先生は、心臓血管外科専門医制度の制定と機構のシステム整備に邁進してこられました。とくに龍野先生には、専門医更新条件の設定、統一性を欠く機構規則の整備、専門医を対象としたアンケート調査の実施、そのほか諸々の問題の解決に大変ご尽力されてこられたことに対し、ここに改めて心臓血管外科専門医を代表して厚く御礼申し上げる次第です。心臓血管外科の権威である両先生に比し、浅学菲才の小生には至らぬ点が多々あると存じますが、精一杯努力いたしますので、皆様のご支援とご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

さて今年度は、修練医登録制度の開始、第1回目の専門医更新認定、心臓(胸部大血管を含む)修練施設の集約化など、課題が山積しております。いずれも、ハイリスクな手術を担う心臓血管外科専門医が、自らを厳しく律しようという非常に意欲的な改革であります。プロフェッショナルとしての自覚を持ってしっかりと実行していかなければならないと考えております。

その一方では、過酷な勤務を課せられている心臓血管外科専門医の職場環境の改善も、緊急の課題であります。外科医が外科医としての職務を全うする上で、看護師をはじめ薬剤師、臨床工学士、呼吸療法士などコメディカルとのより緊密な連携は不可欠であり、新たな職種の創設も含めて考えていく必要があります。また、長時間連続勤務の禁止や時間外労働に対する正当な対価などを、とくに修練施設の代表者や政策立案者に要求していくことも現状打開の一助になると思います。さらに、これらは決してわれわれ専門医のエゴではなく、患者の安全を最優先に考える立場からの提案であり、心臓血管外科専門医をめざす若い優秀な外科医のモチベーション向上が目的であることを、社会に発信して理解を求めていく必要もあります。その実現には、構成三学会はもちろん、専門医各位の協力も不可欠です。

本機構が、心臓血管外科専門医のレベルアップと職場環境改善を通して、国民の期待に応えられるより良い専門医制度を構築できますよう、微力ながら努めますので、どうぞよろしくご支援のほど、お願い申し上げます。

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